さて、昨日はHoshiFamilyの成り立ちまでの被告人質問をアップしました。長々と読んでくださった方も結構いたので、一安心。そして本日、星のFBを見たのですが、98%もの証拠類が却下された等と恨み節でしたね。何を以て98%だったのか私の過去の傍聴記を見ても根拠の無い数字でしたが、恐らく、感謝状類が一部しか証拠採用されなかったので、ボリューム的に98%却下なのか。いずれにしても、却下されようと採用されようと大勢に変わりはない。なぜなら星の主張の骨格は
・ 国策逮捕及びそれに付随する、公訴権の濫用により公訴棄却を求める
・ 自首をしたので減刑 or 免除
 なのだ。そして、星裁判② と 昨日の記事 にてアップしたように、自首に関する立証も、国策逮捕、公訴権の濫用に対する立証も「できない」「考えます」などと弁護人は言っているのだ。要するに主張の骨格を成さない無駄な証拠ばかり集めて出しても採用されない。もっともっとアレコレと出しても99.9999999999%が採用されない。

 さて、肝心の裁判の中身に入りたい。主に犯行時の内容については許可証の所有者SYさんとの関係を質問、答弁していた。星は主にSYさんと一緒に警戒区域に入っていたとの事。2012年に入って急に、星の許可が降りなくなり星は偽造をしてでもレスキューをしようと考えた模様だ。そして、1台 普通に作ると300~400万円もする自動捕獲装置を4台作り3台を設置したとの事。それにしても高価すぎやしないか?あんたらの制作価格でいくらだったんよ?釈然としないな。。

その一号機の設置の際のやりとりはざっとこんな感じだ。

弁護人 「1号機を設置する時はどうでしたか?つまり(捕まることなく)無事に入れたのですね?」
星「はい。その時はSYさんによると警備も薄く安心して入れました」
弁護人「機材の設置について別の人に頼む事はできませんでしたか?」
星 「特殊な機器なので我々で設置をしなければなりません。我々はエンジニアですから。」
弁護人 「オフサイトセンターからの許可が下りなくて、活動をやめるとかの選択はなかったのですか?」
星  「(・・・住民の需要があることを説明し・・・)我々は8台のカメラを設置して全てを見た結果、どう考えても
3000匹以上生存している事をこの目で確認し
・・・」

は・・・・8台のカメラで3000匹の生存を確認したんだ~~~。サラッとすごい事を言うんで法廷で思わす笑ってしまった。裁判官と目があって、注意されるかな~と思ったが、スルー。ここでは、他に方法が無かった。仕方がなかったと言いたかったのだろう。だから偽造して侵入したと言いたかったのだろう。しかし、よく考えて欲しい。他に方法は無かったのか?

例えば 他団体の後方支援とか・・・他の被災地の動物愛護とか、、被災地に限らず保健所に処分されそうな動物の愛護とか。どんな形でも愛護に関わることは出来た。要請を受けた住民が自殺した話やら、SYさんのご主人が病気である事・・・などでどうしても警戒区域でのレスキューはやめられなかったそうだ。
でも、
仕方がなかったというのは身勝手な主張です 

 
そして犯行時の状況へ。SYさんは星の偽造を知っていたとか、明らかに2台のうち星の乗った車だけが狙い撃ちにされたとかだった。犯行時の状況はあまり詳細がわからなくボカされているな~との印象。

 弁護人「7月21日以降、何回警戒区域に入りました?」
 星   「この一件があった以降、慎重になったのであまり入ってません。SYさんとは1回。他の人の一時帰宅に随行して何度か詳しくは忘れましたが数回です。」

って、何度入ったかぐらい帳簿につけてないのですかね。話が長い割にポイントポイントでは話をボカす。大体、弁護士とは事前に打ち合わせているんだから回答を用意するもんでしょ?


そして話は再び星ファミリーの活動内容について。
まず、ここでは活動の凄さ、海外から絶賛されていると言いたかったのか。国内・海外で写真展を行い、ナショナルジオグラフィックに掲載された事、世界報道大賞を取ったとか。その後、

弁護人 「星さんの活動の資金面ではどうでした?星さんが管理していたのですか?」
星   「全て私が管理しておりまして、資金面は完全に半赤字でした。」

 半赤字・半赤字、、、、、やはり釈然としない。


 資金面について、星の証言からはこんな感じだろうか。
「何回警戒区域に入ったっけ?わからないや。設備費は自動装置に1500万円ぐらい??あ、寄付金を超えた。半赤字ってことだな。」

そして、被告人質問はフィナーレ、検察官からの尋問へ。 ってところで本日はここまで。



緊急PS 星広志くんへ。

法廷で、法律違反は反省してますとか何度か反省の弁はあったのにFBでこんな事言ったらダメだよ。
裁判官さんがみたら、本当は反省してないじゃん。と思われるからね。もう遅いけど。

以下 転載
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2013年6月17日 星親子、原子力警戒区域侵入事件 第4回公判 その1

by 福島原発被害の動物たち (ノート) on 2013年6月18日 12:06


悪人には2つのタイプがあります。それは、最初から悪人の様相を持っている人と、見るからに善人なのだけれども、実は良心もない悪人であることを隠している人。

   

人とは不思議なものです。世の中の60%の人は、制服や、見せかけの威厳、地位や立派な空間やブランドに簡単に騙されます。真実の目で客観的に観る人は20%しかいません。

   

今回の裁判は、その良心のない者たちとの戦いでした。日本の裁判は、一種独特の雰囲気があります。それは、無罪は1万人に1人しか出ない。これに対してヨーロッパでは30%、アメリカでは27%の犯罪が無罪になります。これは日本が素晴らしいからではなく、人権を無視し、一度起訴したものは有罪にしなければならないという掟があるからです。

    

有罪にするためには、被告に有利な証拠は全て隠し、不利な証拠しか出さないのが検察官の仕事です。裁判官は、国を批判したり、冤罪に関わる裁判では特に無罪を出しません。もちろん全ての検察官と裁判官がそうであるわけではありません。時には思慮ある正しい判決を出すものもいます。しかし、それは、出世の中断と左遷を意味します。それでも、その一定の枠の中で必死に良心に尽くそうという裁判官も少数ではありますが存在します。

それでも苦しくなれば、自責の念と嫌気で、退職して弁護士になる者もいます。ここは、「お上の国」と呼ばれる不思議な日本という国です。

    

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裁判所控え室で30分程最後の打ち合わせをしました。

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渡辺 「星さん、法定で喧嘩しないでくださいよ・・では予行演習・・あなたは警戒区域に入ったことについて反省していますか?」  

私 「反省するわけないでしょう。私は正しいことをしたんです。被害者がどこにいますか。悲しませた人はいますか、これが犯罪だと言えますか。犯罪というなら誰が被害者か説明してください。」

  

  

渡辺 「そう答えちゃダメなんですよ。裁判長はそういう話を聞く耳はない。あの時は仕方がなかった。でも法律を犯したことは反省していますと答えるんですよ」

  

    

私 「そうなんですかー。では、とても反省してるけど、あの時は仕方なかったんですと」言うわけですか。「はいはいはい!努力します。(^^;)言葉は普通に、イヤミは限りなく考えて丁寧に言うことにします。

  

      

息子 横で、「あ~あ~いつもオヤジはこうなんだよな」と笑っている。

   

妻  横で、「悪人は懲らしめるんだよね」とノー天気な感じで笑っている。

  「渡辺先生、主人は結婚式の1月前にも留置場にいたような人なんですよ」

    

   

私 「じゃあ、サインを決めましょう。私が言いすぎたときは、こうサインする(笑)」

   

  

渡辺  「お願いしますよ。私を見ながら喋ってくださいよ」 

  

   

私 「はいはい、努力します。」

    

私の弁護士は、人権派のとても良い弁護士です。

攻め方が弱すぎますが、限られた範囲で多くの証拠を集める努力や調査をする人です。

そして、穏やかに進めようとする人です。時には、もっと攻めてくれよと思うこともありますが、この裁判は、弁護士も本気にならないと損得感情ではやれません。

   

そして、裁判長は、これまで集めた証拠や嘆願書など殆ど98%を証拠として認めないと却下しています。